その2~決意と始動|ダイエット物語・半年で減量した男

インターネット

男はダイエットに向けて動き始めた。

まずはともかく情報収集。
今はインターネットというものがある。調べる手段に困ることは無かった。

予想していたものの、ネット上は「○○ダイエット」が溢れていた。

  • 「サプリを使ってダイエット!」
    「私はこのクッキーで痩せました!」
    「スープを飲んで体重激減!」

薬の能書きがあった。通販の宣伝があった。怪しげな民間療法があった。
ダイエットには恐ろしい種類とバリエーションがある事をあらためて気づかされた。

 

ディスプレイを眺めながら男は鼻を鳴らした。
昔から人の弱みにつけこむ宣伝・広告の類が大嫌いだったのだ。

「まぁ結局は『王道』と言われる方法が一番なんだよな!」

自ら口にした言葉に満足する男だったが、実は単に天邪鬼なだけなのかもしれなかった。

「〇〇ダイエット」に本当に有効なのか?この判定は非常に難しいですが、一過性のブームでなく、その後も長く続けている人がどのくらいいるのか?が重要な指標になりますね。

さて、ではダイエットで「王道」と呼ばれる方法はなんだろう?

改めて調べると、当然ともいえる結果が現れた。

  • とにかく運動
    並行して食生活改善

ダイエットと聞くとまず浮かぶのは食事制限だが、食事「だけ」でのダイエットは長い目で見た場合にデメリットが多いらしい。

体重は一時的に減るが、栄養不良(体調不良)やリバウンド(前より太る)の危険性が格段に上がるとのこと。

どうやら「○○絶ち」と呼ばれるものの類は避けた方がよさそうだった。

 

そもそも男に過激な食事制限ができるかどうかははなはだ疑問だったが、食事よりは運動の方が気が楽なのは間違いない。

「よし、運動から始めよう!」

男はそう決意をした。

ところで決意はしたものの、そこそこの年齢のサラリーマンである男にとってきちんとした運動時間を取る事は難しかった。

会社でもそれなりの立場と責任があり、定時退社できる日などほとんど無い。

帰りが遅くなる分、休日にはこなさなければいけないヤボ用が溜る。
無論、運動のために早起きする余裕など皆無だ。

なんとか時間が取れそうなのは平日の夜、それもそこそこ遅い時間だけだった。

運動として手軽なのはジョギングや自転車だろうが、深夜に近所を走り回るのは気が引けた。

また、飽きっぽい事を自認する男が長く続ける為には、ある程度の楽しみとバリエーションが欲しかった。

会社から比較的近くの場所にフィットネスクラブ(ジム)がある事には気づいていた。

結構大規模なジムらしい。

ホームページがあったので見てみると、トレーニングマシンやプール、エアロビクスのレッスン等が用意されていた。

もちろんそれなりの会費が必要だったが、いっぱしの大人である男が払えない額ではない。

「会社帰りにも寄れそうだし、ここなら気軽に運動できるのではないだろうか?」

男はまず見学に出かける事にした。

スポーツジム・フィットネスクラブを選ぶ際には必ず見学・体験入会をしましょう。施設や設備、そしてスタッフやインストラクターの活気は実際に自分の目で見て確認するのが一番です。

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